プログラミング教育って何?
前回の投稿ではプログラミングとはコンピューターに命令すること、と説明しました。今回は2020年から開始される小学校のプログラミング教育について説明します。
文科省の言うプログラミング教育とは
× プログラマーを育成すること
○ プログラミング的思考を学ぶ
です。プログラマーが足りないからプログラマーを育成しよう、という訳ではありません。でもプログラミング的思考って意味が分からないですね。
文科省が言うプログラミング的思考とは、すごく簡単にまとめると
やりたいことをするには、何をすればいいか明確にすること
です。
例えば「美味しいものが食べたい」とすると、
やりたいこと = 美味しいものを食べたい
そのためには何が必要だろうと考えると
美味しいものを食べたい = 美味しいもの + 食べる
の2つに分解できます。
そこでまずは「美味しいもの」とは何かを決めます。
「美味しいものはうどん。特に鍋焼きうどん」というように食べるものが決まったら、次は「どうやって食べるか」を考えます。
「うどん屋に食べに行く」「自分で料理して食べる」など色々考えられますが、「うどん屋に食べに行く」に決めます。
次は「どこのうどん屋に食べに行くか?」を考え、「アサヒにしよう」と決める。
これで、
やりたいこと: 美味しいものを食べたい
実現のためにすること: アサヒに鍋焼きうどんを食べに行く
というように何をするかが決まり、具体的に動けるようになります。
このようにプログラミング的思考の簡単なことは普段日常生活でも自然としていますが、これをもっと鍛えて複雑な問題でも意思決定できるようにしていくのです。これが社会に出てから仕事をするうえでも必須となってきます。鍛えるためにはコンピューターでプログラミングするのが練習としていいのです。なぜなら試行錯誤や失敗がいくらでもできますから(実際の社会ではやり直しができないことが多い…)
このように、プログラミングを学ぶのはプログラマーになりたい人のもの、ではなく、全ての人に役に立つものなのです。